はじめてのDeFi、PancakeSwapをはじめて2ヶ月。
日本の銀行と比べると、とても信じられないような高い利回りで運用中のPancakeSwap。
だけど浮かれてばかりはいられない。
DeFi初心者だからこその罠にかかっているのかも。。。
PancakeSwapなどDeFiに潜む損失リスクについて調べてみたよ。
DeFiのリスク
DeFiのリスクには
- 詐欺(RugPull)
- インパーマネントロス
- APR・APYの変動
- 各国当局の規制措置
などがあげられます。
インパーマネントロス

今回はDeFiリスクのなかの、インパーマネントロスについて調べてみました。
インパーマネントロスとは
インパーマネントロスは、略してILともよばれます。
日本語では「未確定損失」とよばれます。
インパーマネントロスは名前からわかるように、もっているDeFi資産の評価益に対して損失をうむリスクです。
どういうときにインパーマネントロスは発生するのか?
インパーマネントロスは、PancakeSwapやUniSwapなど、DEXでLP供給時に発生します。
暗号資産 仮想通貨 はじめたばかりの人には「???」でしょう。
DEXとは
DEX = Decentralized Exchangeの略で、分散型取引所とよばれます。
日本のbitFlyerやCoincheck(コインチェック)などの取引所と違って、DEXに管理者はいません。
えっ、それで大丈夫なの? と心配になりますよね。
でも、大丈夫なんです。
DEXは、ブロックチェーンのプログラム「スマートコントラクト」によって、流動性の供給や取引の約定などが、すべて自動で処理されていきます。
AMM =(Automated Market Maker)、自動マーケットメイカーと呼ばれる仕組みです。
DEXは、暗号資産 仮想通貨の取引所です。
交換する暗号資産 仮想通貨を用意する必要があります。
でもDEXには、このようなことを管理する管理者はいません。
では、だれが暗号資産 仮想通貨を用意するのでしょうか?
それは、みんながDEXに暗号資産 仮想通貨を持ちよるんです。
みんなで作る暗号資産 仮想通貨の取引所。
それがDEXなんです。
LPとは
LP(Liquidity Provider)、日本語にすると「流動性提供者 」といいます。
DEXに流動性を供給する、ことをLPと呼びます。
流動性を供給する
で、このDEXに暗号資産 仮想通貨を交換用に貸し出すことを、「流動性を供給する」とか「LPを組む」などといいます。
流動性を供給するときは、かならず暗号資産 仮想通貨を2種類ペアを1セットとして、1:1の比率にして貸し出します。
わたしもPancakeSwapで流動性を供給したときは、BTCとBUSDをペアにして提供しました。
暗号資産 仮想通貨2種類のペアを1:1の比率で供給するからこそ発生するのが、インパーマネントロスです。
片方の通貨が暴落した場合
たとえば
- 1BTCB(100ドル) 100BUSD(100ドル) 1:1
で流動性を供給したとします。
このときのLP合計資産は200ドルです。
では、BTCが暴落しました。
- 1BTCB(1ドル) 100BUSD(100ドル)1:100
この場合、LP資産はいくらになると思いますか?
101ドルでしょうか?
違います。
だいたい20ドルくらいまで目減りします。
オーマイガッ。ですね
片方の通貨が上昇した場合
- 1BTCB(100ドル) 100BUSD(100ドル) 1:1
で流動性を供給したとします。
今度は、BTCが高騰しました。
- 1BTCB(400ドル) 100BUSD(100ドル)4:1
このときのLP資産はいくらでしょうか?
500ドル?
いいえ、違います。
この場合LP資産は、約400ドルにおちついてしまいます。
- 0.5BTCB(200ドル) 200BUSD(200ドル) 1:1
と暗号資産 仮想通貨の枚数が調整されてしまうんですね。
価格上昇時にはLPを組まないほうが良い場合も
上のBTC価格が上昇した場合だと、LPを組まずにBTCをふつうに1BTC持っていたほうが良かった、となります。
このように通貨の価格変動によって、本来得られるべき利益を損失してしまうこと、がインパーマネントロスとよばれる損失です。
経済用語でいう「機会損失」です。
暗号資産 仮想通貨の上昇局面時のLPには注意が必要です。
でも実際の損失はない
価格の暴落時には、実際のLP資産は減ってしまいます。
だけど、価格上昇時のインパーマネントロスは、本当だったらもっと稼げたのに・・・という得られなかった損失です。
元本のLP資産は増えているところがミソです。
常に供給の比率は1:1になるよう調整される
PancakeSwapでも、いちばん初めに流動性を供給するときは1:1の比率で暗号資産 仮想通貨を準備しました。
この比率は最初だけではなく、DeFi運用中も通貨数量が1:1になるように常に調整されています。
AMMが働いているんです。
- 1BTCB(400ドル) 100BUSD(100ドル)4:1
になったとき
- 1BTCB(250ドル) 250BUSD(250ドル)1:1
にならないのは、通貨数量を常に計算して自動調整しているから、なんですね。
インパーマネントロスを防ぐには
このようにインパーマネントロスは、DeFiでLP供給をはじめたときより、暗号資産 仮想通貨の価格が変動することによって発生します。
価格の変動幅が大きいほど、インパーマネントロスの影響をうけやすくなります。
そこでLP供給時の暗号資産 仮想通貨のペアのひとつを、価格変動幅の影響をうけにくいステーブルコインにするのもひとつの手だといえます。

じっさいPancakeSwapにも、USDTをペアとしたLP供給もたくさんあります。
なかには、ペアとなる暗号資産 仮想通貨を2つともステーブルコインの組み合わせもあります。
インパーマネントロスを簡単に計算できるツール
インパーマネントロスの計算は、素人ではまったく理解不能な複雑な計算式によって計算されています。
でも簡単にインパーマネントロスを計算できるツールもたくさんあります。
Impermanent Loss Calculator dailydefi.org
https://dailydefi.org/tools/impermanent-loss-calculator/
インパーマネントロス早見表
- 1.25倍の価格変動 = 0.6%の損失
- 1.50倍の価格変動 = 2.0%の損失
- 1.75倍の価格変動 = 3.8%の損失
- 2倍の価格変動 = 5.7%の損失
- 3倍の価格変動 = 13.4%の損失
- 4倍の価格変動 = 20.0%の損失
- 5倍の価格変動 = 25.5%の損失
これは暗号資産 仮想通貨の価格が変動したときに、ホールド=通常にもっていたときと比較してどれくらいの損失になるか、の早見表です。
インパーマネントロスについては、Binance Academyの「変動損失の説明」により詳しい説明があります。
「変動損失の説明」 | Binance Academy
https://academy.binance.com/ja/articles/impermanent-loss-explained
まとめ
DeFiをさわるのであれば、知っておきたい基本的なリスク「インパーマネントロス」。
しかし見てきたように、インパーマネントロスは、必ずしも持っている資産が損失をこうむるだけではありません。
価格上昇時のインパーマネントロスも、LPを解約したときに確定するLPを組んだ時と比較しての損失。
LPの取引手数料は考慮されていません。
長期でLPを組んでいれば、獲得するLP手数料はインパーマネントロスを上回るでしょう。
インパーマネントロスも考え方しだいでは、脳みそから消し去ってもよいリスクかも。。。
さいごにインパーマネントロスについて、とってもわかりやすい図解があったので紹介します。